地元の飲み仲間、渡部輝雄さんから本をいただいた。
「大気汚染と排ガス処理技術」という技術専門書である。
渡部さんは1941年生まれというから今年83才。一杯飲むと、「オレは会津若松の落ちこぼれ」と語るが、そんなことはない。本を見ると謙遜だとわかる。
1965年3月、中央大学理工学部工業化学科卒業。学士論文の指導は東畑平一郎教授とある。1986年3月、住友重機械工業(株)化工機事業部入社。集塵装置の設計を担当。1978年6月~乾式脱硫脱硝装置の設計および活性炭の開発担当1998年10月、日本吸着学会より技術賞受賞「活性炭を循環使用し排ガスからダイオキシンを除去する技術」。2001年6月、住友重機械(株)退社。
「大気汚染と排ガス処理技術」は次の3章からなる。
第一章 神武景気(1954~1957)、岩戸景気(1958~1961)/大気環境と集塵技術
第二章 いざなぎ景気(1965~1970)/大気環境と脱硫・脱硝
第三章 ダイオキシン類対策特別措置法(1992)/大気環境と炭素利用技術
渡部さんは日本の高度経済成長に伴う大気汚染のもとになる塵埃、排ガス、ダイオキシンと格闘してきた、この本は渡部さんの「プロジェクトⅩ」である。渡部さんは必ずしも体調万全とはいえない状況の中で、この本を上梓した。その会津魂に敬意を表したい。身近な例として、わが町牛久にもクリーンセンターがある。そのお陰で、わが町の環境が守られている。その陰には渡部さん技術力が生きているのである。渡部さん、出版を祝して一杯やりましょう。
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