指揮と作曲の二刀流で、日本の音楽界に大きな功績を残した外山雄三先生が7月11日、亡くなった92才だった。私は晩年、大阪交響楽団を指揮した先生の演奏のCD化をレコード会社に提案し実現した。12月18日発売された「ステレオ時代」neo3号の誌上にCD化関係者の座談会が掲載された。
参加者は元・大阪交響楽団楽団長、二宮光由さん、CD化ディレクター、乙黒正昭さん、キングインターナショナル・企画営業部長、大川健さん。小生、畠山も末席をケガした。(写真)
10月30日、「外山雄三さん お別れの会」がサントリーホールブルーローズで開催された。「何で音楽にのめりこまん、この言葉は今でも私の心の中で強く響き渡っています。世界の中の趨勢に迎合しない姿勢、強靭な心、嘘、詭弁、偽善といった人間の堕落した生き方にあらがう。先生の背中を見つめていると、その偉大な生き方は私の心に深くつきささります。現在、人類の愚行の繰り返しの日々、激しさを増しています。私たち音楽家もただなすすべもなく、飲み込まれているようにしか思えません。世界は一体どこへ行くのでょうか。平和を切望されていた先生にはどう見えていらっしゃるのでしょうか」弟子の指揮者・広上淳一の追悼の言葉は30分以上も続いたという。(産経新聞より転載)
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