2023年11月26日日曜日

西宮さんのサイパン島、テニアン島、戦跡ツアー報告

 昨日、西宮聡彦さんから次のようなメールをいただいた。
「11月9日から13日まで、サイパン島、テニアン島の戦跡ツアーに行ってきました。
父の追悼集にも書きましたが、父は昭和15年陸軍士官学校を卒業し、松本50聯隊の見習い士官を経て少尉に任官しました。50聯隊は満州駐屯を経て昭和19年テニアン島に転戦となり、同年8月2日、緒方連隊長の元、テニアン島で玉砕しました。
幸い父はテニアン島転戦の前に、名古屋幼年学校の生徒監として内地に転勤となりました。内地勤務といっても、本当のところは本土決戦要員で、本土決戦があったら、小生は存在していなかったというわけです。(2023、5,27日「人間浴」-陸軍少佐と通信兵)
人生、紙一重ですね。というわけで、もしかして、父が玉砕したであろう地のサイパン、テニアンの戦跡ツアーに参加しました。
サイパンはハワイより近いため、バブルの時代は賑やかだったとのことですが、今はJAL便も廃止になり、少しさびれたとのこと。廃墟になったショッピングセンターやホテルなど点在しておりました。しかし、景色は素晴らしく、悲惨な戦争との対比がなんともいえませんでした。」
19枚の写真が添付されており、どれもリアルなものでした。西宮さんのご厚意により、広島、長崎に原爆を投下した米軍機が飛び立ったテニアン島(上)と、サイパン島に残された日本陸軍戦車の残骸(下)をご紹介します。


2023年11月21日火曜日

新人作曲家&産総研出資会社のリーダー

昨日は81才の年金生活老人にとって、驚愕の日だった。
9:30分、牛久発。先週は富田先輩の告別式で新宿を目指したが、この日は渋谷だった。
指定された場所はセルリアンタワーホテル、ガーデンキッチン「かるめら」。牛久在住の田舎者は舌をかみそうである。
お目にかかったのは新人作曲家の中堀海都さん。12月18日、豊洲文化センターで開催される真鍋尚之雅楽アンサンブル(写真)の作曲を担当したという。 中堀さんはニューヨークと東京を拠点に活躍している作曲家である。平田オリザと組んでシアターオペラの作曲もしている。雅楽からシアターオペラまで、その視点は広い。
そのような、才能豊かな作曲家に素人の老人が助言できることなどない。早く、所属音楽事務所を見つけなさい。レコードメーカーともコンタクトをとりなさい。公演の収録をしてくれるよう放送局に働きかけなさい。といったアリキタリのことしか言えなかった。
この場をセッティングして下さったのはニューヨークから来日中の佐藤さんご夫妻だった。ご両人とも国連職員OBである。

夜、TDK・OBの後輩、逢坂さんにお会いした。逢坂さんは専務まで登りつめた逸材である。
TDK退任後の名刺をいただいて驚いた。株式会社AIST Solutionsの代表取締役社長とある。
AISTは産総研100%出資の会社である。産総研とは国立研究開発法人 産業技術総合研究所である。AISTは科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律に基づく法人でり、今後の日本の科学技術の活性化をはかる使命を帯びている。逢坂さんは日本のトップ企業の社長と今後の日本のあるべき姿について議論しているという。
TDK・OBの後輩がこのような要職につくなど、驚きである。

2023年11月15日水曜日

東京ガザ地帯と生成AI

「ステレオ時代」の取材でお世話になった、富田先輩(90才)が亡くなった。
       
告別式に参加することにした。14日、午前10時~渋谷区にある「代々幡斎場」で行われる。牛久発7時37分の電車に乗る。斎場の最寄り駅は京王線の幡ヶ谷駅が近いという。9時10分に新宿に到着。これからが大変だった。JR新宿駅の改札をでて京王新線に乗り換える。通勤客の人混みをかき分けながら前進。途中大江戸線という表示が現れる。どっちへ行けば京王新線なのかわからない。案内板を持った駅員が2人立っている。つまり、駅員の案内者がいるほどの迷路なのでる。京王新線にのると、エレベーターが下へ下へと潜る。鳩ケ谷駅は新宿駅から3つ目なのに、電車に乗るまでが大変なのである。ここで私はパレスチナ自治区のガザを思い起す。人口密度といい、複雑な地下の構造といい、東京はガザ地区とソックリではないか。何しろ、大江戸線の最深部は地下42mだとう。ビル10階分に相当する。
9時30分、やっとの思いで幡ヶ谷駅に到着。ここは高級住宅地というが、とんでもない。昔からの木造家屋の密集地である。かの国からミサイルを撃ち込まれたら一瞬の内に火の海になってしまう。都民は先を争って、地下鉄に避難するであろう。
告別式が終ると、浅草橋に向かう。TDKパソコンクラブの例会が13時30分から開催される。都内に住むメンバーから告別式の場所を聞かれたので、「代々幡斎場」と答えると、「よく取れたな」とのこと。東京の斎場は逼迫しているようである。
今日のパソコンクラブのテーマは「生成AIの実情、検証」。「昭和10年代の日本の農村風景」(写真)「日本のパソコン教室」とAIに質問すると、AIが画像を提示する。どの画像にも日の丸がでてきたり、富士山がでてくる。質問にもよるかもしれないが、生成AIは発展途上という印象を受けた。

2023年11月13日月曜日

楽、音、酒、食、友、秋深まる

 クラシック音楽を趣味にする「NPO法人 龍ヶ崎ゲヴァントハウス」の集いが11日(土)開催された。今回はオーディオ評論家の新 忠篤先生をお迎えした。講演テーマは「”焼かつおスピーカー”で聴く大ピアニスト~クラウディオ・アラウの芸術~」
”焼かつおスピーカー”とは、新先生が廃品を利用して造ったスピーカーである。円筒形の焼かつおの空カンの上部に廃棄されたオーディオセットから取り出したスピーカー・ユニットを上向きに取り付けたもの。スピーカーを取り付けた空カンの下に空カンを6個重ねたという。(写真・上)つまり、原価ゼロのスピーカーである。このスピーカーが南米チリ生まれのピアノの巨匠、クラウディオ・アラウの名演を見事に再現。会場を埋めつくした会員とゲストを唸らせた。
コンサートの後、牛久沼湖畔にある和風レストラン「山水閣」で新先生を囲んで懇親会。秋の夕暮れは早い。牛久沼に沈む夕日のほとぼりの中で乾杯。懇親会の席上、新会員の方々、福島、大阪から参加された会員の挨拶が続いた。
帰り、JR龍ケ崎市駅で新先生とお別れしたが、先生の手荷物は10キロほどあった。先生のご自宅までは2時間かかる。遠路お出でいただいた先生にはただただ、感謝である。




2023年11月5日日曜日

南紀旅行③パンダがいるテーマパーク

 南紀旅行の旅程はこうだった。
10月29日(日)JAL226 羽田空港12:50発→関西空港14:10着
JR紀勢本線で和歌山→白浜 クリスタルエグゼ南紀白浜Ⅱ泊
12月30日(月)テーマパーク「アドベンチャーワールド」見学
ホテル「川久」スタンダード泊
12月31日(火)JAL214 南紀白浜空港13:20発→羽田空港14:25着
①まず驚いたのは羽田空港。ゲート口が50もある。何しろ日本全国の空港に飛んでいるのだ。
②羽田を飛び立ち、飛行機が高度を上げている途中で富士山がみえ、高度7千メートルに達した時はもう名古屋。名古屋を通過すると下降をはじめ着陸態勢に入る。関西空港までアットいう間だ。
③関西空港から和歌山までは一時間ほど。和歌山は大阪圏というイメージだった。和歌山からJR紀勢本線に乗り換えたが、ここから白浜までが長かった。特急「くろしお」で一時間30分。ホテルに着いたのは6時。日はトップリ暮れていた。
➃テーマパーク「アドベンチャーワールド」へ。10時開場。同行者待望のパンダに対面。上野動物園でパンダを見る場合、抽選でチケットを買い、長時間並んで、パンダとの面会時間は1分ほどだが、ここでは好きなだけ見られる。パンダが竹を噛む「バリン」という音も聞こえた。                                     
⑤帰りの南紀白浜空港から東京行の飛行機は一日3便。アドベンチャーランドから空港までは3キロ。空港からランドの観覧者が見える。(写真・上)



2023年11月3日金曜日

南紀旅行②「ホテル川久」はミュージアム・ホテル。全て別格

 
「ホテル川久」は外観やロビーだけではない。
客室、レストラン、温泉、宴会場、全てが世界の名匠が手掛けたものであり、ホテル全体がアートである。”川久ミュージアム”と呼ばれている。
宴会場の天井にはイタリアの画伯ジョルジョ・チェリベルティが「愛と自由と平和」をテーマにした絵が描かれている(左・上)マイクを使用しなくとも声が届くよう音響的なは配慮もされているという。中2階の廊下にはホテルの蒐集品である、ダリ、シャガール、横山大観(左・中)等、世界の巨匠の絵画が展示されてる。                           
温泉はロイヤルスパ「温泉サロン」というテーマで設計されている。白浜温泉は日本三古温泉(白浜・有馬・道後)の一つだという。オーシャンビューの大浴場は”永遠の優しさと強さ”をテーマにしているという。(写真・上)、この他、”悠久の森”をテーマにした中国風の温泉サロンもある。レストランの夕食のテーマは「王様のビュッフェ」がテーマ。和食、中華、洋食から好きな料理を選ぶ。和食の場合、寿司職人、天ぷら職人等が目の前で調理する。コンシェルジェは若い女性職員で統一。部屋の案内から会計まで、懇切丁寧だった。
人手をかけないデジタル対応のホテルが増える中にあって、「ホテル川久」は人間の温もりを感じた。
ネットでは「ホテル川久」は”お化けがでる”という投書もある。一部屋30坪もあるので、広すぎるのである。私の部屋にはリビングコーナー(左・下)とベットルームコーナーのそれぞれ大型テレビが設営されていた。2人以上で泊まった方がよい。



2023年11月1日水曜日

南紀旅行①ギネスが認定した世界一のホテルに驚愕!

 10月29日~31日、南紀旅行にでかけた。

目的は同行者の希望によるパンダ見物だった。
しかし、パンダの前に2日目に泊まった「ホテル川久」について語らなければならない。(写真・上)
タクシーの運転者が「お城」に入ります。と一言。タクシーは壮大な赤レンガの門をくぐる。目の前に巨大な西洋風の建物が現れる。「門をくぐったらベニスだった」という方がわかりやすい。
ガラス張りの玄関ドアが開くと、目の前に現れたのはバチカンの宮殿を思わせるロビー。(写真・下)このロビーはヴェルサイユ宮殿等の修復を手掛けた”金箔の世界一の名工”と称されるフランスの人間国宝ファブリス・ゴアールが手掛けた生涯の傑作だという。2020年この天井の金箔表面積はギネスによって世界一に認定された。
「ホテル川久」は、1989年、日本のバブル絶頂期に始動。建築家永田祐三氏が監修し、中国、ヨーロッパ、イスラム、日本と世界各地の匠の技術を融合させている。建築期間2年、総工費400億だという。ちなみにロビーの両側に立ち並ぶ柱は1本、1億円だという。
 旅行プランを練る時、ホテルは3ヶ所あったが、1日目はリゾートタイプにし、2日目は、折角だからと高級ホテルにしたのだが、「ホテル川久」がこんな凄いホテルだとは知らなかった。