2023年3月21日火曜日

105才の母ついに逝く。畠山一族新たなスタート

大正、昭和、平成、令和と生きてきた母(チヨミ)が3月13日夜ついに逝った。                                          
平成29年100才を迎え、安倍晋三総理より感謝状をいただく。この頃から施設で生活するようになった。本人はこれ以上長生きすると子供達に迷惑をかけるので、早く逝きたいと念じていた。ただ、施設ではお世話する方々に迷惑をかけたくないということで、トイレは死の直前まで自力だった。この気迫が皮肉にも寿命を延ばすことになったと思う。兄から数度、「危ない」という連絡を貰ったが、その都度、不死鳥のように蘇った。医師も前例がないというほどの生命力だった。痛み止めのモルヒネを服用。それから3日目に息をひきとった。
15日火葬、19日通夜、20日葬儀だった。実家のある郷里、秋田に帰った。
兄は畠山家32代目である。村の一族が集まった。一族の家業は農業である。離農する農家が増えている昨今だが、畠山一族は一人の離農者もない。私が小・中学の頃、生まれた分家の子供達(長男)が60~70才になり、黙々と農業を継いでいる。

母の葬儀はそれらの方々と旧交を温める絶好の機会となった。村のお寺さんは、村の交流のシンボルであるということも知った。
20日の葬儀の”お斎(おとき)”はそのクライマックスだった。当日は秋田には珍しい晴天。白銀の鳥海山が輝いていた。コロナも沈静化している。住職を囲んで畠山一族が酒を酌み交わした。葬儀とは思えない愉悦の一時だった。住職は”お斎”の大切さを語った。会場は、これからも一族が、より一層協力し合って、前向きにやっていこうという雰囲気に満ち溢れた。

母も、23年前亡くなった父もこの光景を喜んでいるに違いない。


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