2021年12月26日日曜日

雪の秋田、取材旅行④悪戦苦闘の帰路

 せっかく秋田まで行くんだから泊まりは温泉にしよう。吉野さんが”象潟夕日の宿「さんねむ温泉」”を予約してくれた。
部屋に入って、外を見ると、夕日どころではない。真っ暗闇。聞こえるのは日本海の荒波の音、時折、ヒューと風の音がする。こんな時は温泉がありがたい。温泉で温まって夕食。宿自慢の料理を前にして3人で乾杯。無事取材が終了して本当に良かった。
 18日は畠山と吉野さんは象潟から秋田に向かい、10時07分の新幹線に乗り、角館で途中下車。冬の角館を見て帰京する予定でいた。内野さんは秋田にもう一泊するという。
 羽越線は吹雪で夕方まで運休。タクシーで秋田に向う。約60キロ。8時30分、宿を経つ。通常であれば1時間で着くところ、2時間30分もかかった。12時13分の新幹線に乗り、角館はパスしての帰京となった。
 
象潟は奥の細道の最北端。「松島は笑うが如く、象潟はうらむがごとし」と松尾芭蕉が評した。松島が男性的なのに対し、象潟に浮かぶ九十九島は女性的だというのである。宿のパンフレットにそれを想起させる写真が載っていた。田植時期、水田に水満たされると、日本梅に島が浮かんだ、古(いにしえ)が再現される。(写真)               
 19日、内野さんからメールが送られてきた。内野さんは18日の吹雪の夜、秋田舞妓を愛でたのである。
 そうそう、忘れてはいけない。取材に対応するために内野さんは17キロにもなる資料をキャスター付きのバックに詰めて秋田まで持参したのであった。(了)


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