3連休の最後11日(月)上京。生憎の雪である。
9時、渋谷で乙黒さんにお目にかかる。乙黒正昭さん82才。現在、日本の巨匠、外山雄三(86才)が指揮する大阪交響楽団のレコーディングに携わっている。「運命」「未完成」「新世界」といった古今の名曲の楽譜を再点検して、巨匠の記念碑になる録音をしたいという。乙黒さんは元ポリドールのエンジニア。伝統のグラモフォンサウンドで蘇る名曲が楽しみである。
1時、錦糸町トリフォニーホールの隣にある東武ホテルで音楽評論家、東条碩夫先生にお目にかかる。東条先生、年間230回以上のコンサートに足を運ばれているという。80近いというのに、なんという若々しさ。音楽が先生の生命源になっているのだろう。
3時からトリフォニーホールでクルレンツィス指揮/ムジカエテルナのコンサート。昨年、同コンビのチャイコフスキー「悲愴交響曲」がアカデミー賞受賞。CDを聴いて血が逆流するような衝撃を受けた。同コンビの来日を知り、弟に頼んで切符をとって貰った。
まず、前半のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に驚いた。まるで、ヴァイオリンとオーケストラの格闘技である。後半のチャイコフスキーの交響曲第4番は第1、第2ヴァイオリン奏者が全員起立しての演奏。ただ、CDで聴いた「悲愴」のような衝撃はなかった。しかし、アンコールの幻想序曲「ロミオとジュリエット」が凄かった。クラシック音楽のコンサートには珍しく、観客総立ちで拍手。同コンビはアンコールをシンフォニーの第5楽章に位置付けていたのではないだろうか・・・?
このコンビの登場により、世界のクラシック音楽業界は変貌するのではないか?実に衝撃的なコンサートだった。
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