2019年1月28日月曜日

音元・和田社長とTDK・澤部相談役

 
21日、(株)音元出版の和田社長にお供して、日本橋にあるTDK本社をたずねた。澤部相談役にお目にかかるためである。
 和田光征さん。1945年生まれ。74才。中学の頃から編集大好き。大分から上京。電気業界の音元出版に入社。昼は営業、夜家に帰って午前3時まで編集の仕事の日々。これが初代岩間社長の目に留まり39才で社長就任。バブル崩壊、リーマンショック等を乗り越え、1999年ポータルサイト「ファイル・ウェブ」をはじめる。現在、月間訪問者180万、ページビュー1,200万に成長。『Net Audio』誌は発売以来、アマゾンの「趣味・その他」カテゴリで一位を獲得。雑誌とwebを連動した高収益出版事業を展開している。
 澤部 肇さん。1942年生まれ。77才。TDK六代目社長。元、旭硝子、帝人、野村証券、日本経済新聞、ジャパン・ディスプレイ役員。現在、TDK相談役、日本事務能率協会理事、早稲田大学評議委員会・会長、荏原製作所役員、ルクセンブルグ大公国名誉総領事。
 三井高島屋ビル(写真)の高層階にあるTDK役員フロアーに降り、超一流ホテルを連想させる白亜のエントランスに驚く。さすが日本のリーディングカンパニーに成長したTDKの本丸である。
 
 和田さん、澤部さん、二人の経営者による対話の共感点は次の三つだった。「創業の精神を大切にする」「異論に耳を傾ける」「利益も大事だが、核心はハート」。
 階下にある高島屋のレストランで澤部さんにランチをご馳走になる。澤部さんは別れる時、下りのエレベーターに乗った二人の姿が見えなくなるまで深々と頭を下げていた。「稔るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉が浮かんだ。
 「澤部さんは少年のような方ですね」と和田さんがつぶやいた。

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