図書館に行き、この本を発見した時は驚いた。
手にとって更に驚いた。全頁、人物、舞台、楽譜の写真(ほとんどカラー)が散りばめられている。
読んでみて更に驚いた。平易で読みやく、内容が充実している。
この本を読むとワーグナーの生涯、作品の全貌がわかる。
著者はイギリスの著名な音楽評論家、バリー・ミリントン。「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙の音楽時評主筆であり、「ワーグナージャーナル」の編者。バイロイト音楽祭その他での上演顧問もつとめてきた。
「本書最大の長所は、歴史の客観的評価にある。ワーグナーの生涯と作品について、互いに矛盾する証言をバランスよく付き合わせ、ある時は明確な結論に導き、またあるときには問題の解決を先送りにする。このあたりにも歴史的記述に長けたイギリスの伝統を垣間見ることができよう。」
(三宅幸夫、和泉 香)
ワーグナーの音楽は聴く者を想像もできない恍惚の世界に引き込む。ワーグナーの音楽を聴く時、この本を手元におき、その秘密を探求したい。
「バイロイトの魔術師 ワーグナー」 B5版 320頁
バリー・ミリントン(著) 三宅幸夫(監訳) 和泉 香(訳)
2013年7月22日発刊
悠書館 電話03-3812-6504 FAX03-3812-7504
定価:本体9,500+税
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