2012年6月14日木曜日

キャノンボール、SACD

8日の東京巡礼で日本コロムビアにお邪魔した。
同社のプロデューサーである岩垂靖樹さんが、ご定年が近いというので、ご挨拶に伺った。
「これが、私の最後の作品です。」
岩垂さんは記念として私に2枚のCD(SACD)を下さった。(写真)

同社が誇るジャズレーベル「SAVY」、キャノンボールの2枚だった。
ところで、小生、全くのジャズ音痴。ジャズアーチストいえばマイルス・ディビスくらいしか知らない。

聴いて驚いた。
音がなんとも生ナマしい。解説を見ると1955年モノラル・アナログ録音だという。こんな音を聴くと、ステレオって何、デジタルって何?と思ってしまう。しかし、冷静に考えると、こんな凄い音が聴けるのもデジタル技術のお蔭なのである。デジタル技術のお陰でレコード会社が保存しているマスターテープの凄い音が、家庭でも聴けるのである。

ジャズはリズムであり、スウィングである。
ベースのブンブンと唸る音が誠に心地よい。サックス奏者、ジュリアン・アダレイ(愛称キャノンボール”大砲”)の超絶技巧には圧倒される。また、彼のサックスの音色はアメリカ西海岸の青い空を連想させる。東海岸の暗さはない。(彼はフロリダの出身だというので、正しくはフロリダの青い空というべきかもしれないが、私は残念ながらフロリダに旅したことがない)

ところで、岩垂さんはヨーロッパで活躍する指揮者・上岡敏之を日本に紹介したプロデューサーである。上岡の紹介は後輩に引き継いでいってもらいたい。

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