2010年10月19日火曜日

2日続けて上岡敏之の指揮を聞く

       (上岡の表情は曲によって、少年から夜叉へと千変万化)



               (横浜のホールは日本丸の近くにある)


    (終演後、鳴り止まぬ拍手に一旦退場したオケを引き連れて再登場)



 クラシック通の間で話題になっている、上岡敏之指揮ヴッパータール交響楽団が来日。2日続けてそのコンサートを聴いた。




 17日(日)14時~横浜みなとみらいホール。ワーグナープロ(神奈川・山北に住む弟と聴く)




 18日(月)19時~サントリーホール。マーラー・交響曲第5番(家内と聴く)




まず、上岡の指揮ぶり。彼は全身を使って指揮をする。跳ねる、腕をグルグル回す、仰け反る、その姿は猫か豹のようである。顔の表情は夜叉から少年の笑顔まで千変万化。作曲家の魂が乗りうつったのではないかと思うほど。聴いている(観ている)方もエキサイティングになり、叫びだしたくなる瞬間もあった。




 でてくる音楽は予想できないような間があったり、聴こえないようなピア二ッシモがあったり、突如急テンポになったり、ジェットコースターに乗っているようである。




 ただ、来日前に録音されたCDで同じ曲を聴くと、知的できめ細かく、美しい。奇をてらったところは全くない。上岡は今まで遭遇したことのない、天才指揮者だということがわかる。




 17日、ワーグナープロが終わってからのアンコールがベートーヴェンの「英雄」の葬送行進曲。それもアンダンテではなく、アレグロで演奏。これが結構名演。




 横浜でも東京でも終演後(オケ退場後)、鳴り止まぬ拍手に上岡は再びステージに登場したが、楽員も引き連れてきた。こんなカーテンコールをみたのも初めてである。普通、オーケストラ演奏のカーテンコールは指揮者だけである。




 横浜では終演後シコタマ弟にご馳走になった。東京では開演前、昔のANAホテルでカレーを食べたがカレーの横に分厚い牛肉のヒレ肉が乗っていたのには驚いた。やっぱり東京は違うな・・・。

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