2010年8月8日日曜日

同感!日本人の無責任体質

   (感銘を受けたラジオ深夜便。荻昌弘さんの講演)
 夕べは寝苦しかった。4時頃かと思って、時計を見たらまだ1時過ぎ。

しょうがないので携帯ラジオを聞いた。NHKの「ラジオ深夜便」である。誰かの講演会のようだ。思わず聞き耳をたてた。


①いつの時代にも良い面と悪い面(毒)がある。

②戦時中だって良い面があった。それは「緊張感」である。

③今は全く緊張感がない。今の毒はなんでも人のせいにして(自分では)「しない」ことである。

④教育の目的は毒を認識し、それを是正することである。

⑤日本語は美しい表現には向いているが、理論的な表現には向いていない。

⑥「教育の船」というのがあって20数カ国の若者が乗船した。海外の若者は自分の主張(なすべき事)を明確にするが、日本の若者は聞いているだけで、自分の主張ができない。これではコミュニケーションがとれたことにならない。

⑦日本人は自分の立ち位置を明確にし、社会の毒に対して(行動)「しなくてはいけない」


 この話を聞いて、最近起こっている高齢者の行方不明問題を思い出した。個人主義が跋扈し、個人情報保護法なるものまで登場した。そうであるなら、個人個人が自立し、死ぬまで自己責任を貫き、他人や行政に迷惑をかけるべきではない。一方、住民の所在を把握するのは、行政の基本である。民生委員に責任転嫁するようなことがあってはいけない。


ところで、深夜便の講演者は昭和63年に死去した映画評論家の荻昌弘氏。講演は昭和60年に行われたものだそうだ。日本人の個人主義による無責任体質は既にこの頃から台頭していたことになる。

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