2021年2月9日火曜日

ソニー創業者、盛田昭夫氏と神社界の風雲児


茨城県笠間市にある常陸国出雲大社のホーム頁を見て驚いた。
当大社の高橋宮司とは昔からご縁があった。宮司からソニー本社に大社の分社格である「ソニー神社」があるとう話は聞いていた。ただ、国際企業であるソニーと神社はイメージが合わないし、髙橋宮司も詳しくは語らなかった。
現在、当大社とソニーの間で裁判が起きており、当大社がホーム頁で事の経緯を公開した。ホーム頁によると、ソニー神社は平成4年(1992)建立されたという。(写真・上)建立を推進したのはソニーの創業者であり、当時会長だった盛田昭夫氏。
建立の目的は「社会の公器として、ソニーは関係する全ての人を慰霊、鎮魂することにより、多くの災いを祓い、安らかに過ごせるように祈願するため」とのことである。
 当時、盛田会長71才。率いるソニーはオーディオ、テレビ、ビデオ事業で世界を席巻。売上げは3兆円を越していた。一方の高橋正宣宮司は当時43才。(写真・下)笠間市に40万坪の土地を購入。本家である島根の出雲大社の分社に恥じない立派なお社の建設に心血を注いでいた。目指す世界、世代は違うが、日本の心を大切にするという点では一致していた。日本を代表する経営者である盛田会長と神社界の風雲児は一瞬にして意気投合。「神社を建立し、永遠の安寧を祈り続けます」と高橋宮司が言うと
「お任せします」と盛田会長が応じた。
現在、ソニーはエレクトロニクス事業の他、エンターティメント、金融等事業領域を拡大し8兆円を超える巨大企業に成長した。一方の常陸国出雲大社も樹木葬、美術館等、事業を拡大している。
 平成4年、盛田会長と高橋宮司が約束を交わした原点に立ち返り、裁判が解決することを祈る。
《常陸国出雲大社・社務所ブログ》

           

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