2018年11月9日金曜日

NHKサウンドエンジニア 辻本さんの思い出

 
今年いただいた年賀状を整理していて、ハッと思った。
NHKサウンドエンジニア、辻本 簾さんの奥様からいただいたおハガキである。

早々に賀状をいただきましてありがとうございます。
残念ながら夫、辻本 簾は 昨年3月31日にすい臓がんのために旅立ってしまいました。生前大変お世話になったこと、本人に代わりまして深くお礼申し上げます。

辻本さんにお目にかかったのは2005年である。
2002年、定年を迎えた私はエフエム東京の放送音源をCD化する事業に携わっていた。放送音源は演奏も音もスタジオ録音にはない生ナマしさがあり、好評だった。
 私はこの際、放送音源をCD化した商品をリストアップするとともに、収録に携わったプロデューサ、エンジニアの方々の苦心談をまとめた本をつくる事を提案。「ステレオ放送80年の歩み」の項の執筆を辻本さんにお願いした。本は2005年、「伝説のクラシックライヴ」(TOKYO FM出版)というタイトルで出版された。
 その後、辻本さんには私が理事を務める龍ヶ崎ゲヴァントハウスで2009、2012、2015の3回、講演をしていただいた。
 辻本さんは1944年広島生まれ。1969年、NHKに入局。放送技術研究所音響研究セクションでステレオ音響技術、音質評価技術の研究に従事。その後制作技術部門に移り、音楽番組のミクシングとデジタル音声制作技術の開発。番組制作に携わった。

 2016年辻本さんからいただいた年賀状である。

 明けましておめでとうございます。
 昨年4月から週2~3日(ときに4日)出勤程度の契約に替え、ちょっとペースダウンしました。FM放送の「N響ザ・レジェンド」「オペラ・ファンタステカ」「名演奏ライブラリー」等々、を制作しております。ぜひお聴きください。今年もよろしくお願いします。(写真・番組制作中の辻本さん)

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