2014年4月15日火曜日

クラシック音楽を聴く意味

(発行所:株式会社アルテスパブリッシング。2012年初版)

 12才の頃からクラシック音楽を聴いてきた。ところが最近はマンネリである。またベートーヴェンかブラームスかということでなかなか聴く気にならない。

 そんな私の意識に刺激を与える本に出会った。
”「オーケストラは未来をつくる」マイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の挑戦”
である。筆者は潮博恵(うしお・ひろえ)さん。彼女、音楽評論家ではない。現在行政書士として中小企業の英文契約サポートが本業。

 この本で紹介されているマイケル・ティルソン・トーマスの言葉を紹介しよう。
●ポップミュージックは、一曲がひとつの気分、ひとつのメッセージでできている。これに対して、クラシック音楽は一曲の中にいろいろな心理状態やメッセージが盛り込まれていて、それらが様々に変化する。
●かつてアメリカのオーケストラは、ヨーロッパのオーケストラと肩を並べることを求められていた。しかし、今は世界で最高のオーケストラがいくつかあるのだから、そこで何をするかが問われる。
●あなたが生きているだけで、クラシック音楽で知る必要があることを全て知っているということ。なぜなら他のどの音楽よりも、クラシック音楽は人生とはどういうものかを描いているからです。
●私が演奏する時最も興味があるのは、音楽が終わった後に私達が手にしているものは何かということです。音楽の何かが私達の内面に入り込んで違う人間に換えるのです。それが音楽の魅力であり、神秘です。

 この本を読んで、またクラシック音楽を聴かなければと思った。特に同コンビによるマーラーは聴いてみたい。

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