ブーニンは1966年モスクワ生まれ、17才でロンティボーコンクール・グランプリ受賞。19才で国際ショパンコンクール優勝の天才である。
佐藤卓史は1983年秋田市生まれ、2006年ミュンヘンARD国際コンクール特別賞、2007年シューベルト国際コンクール第一位。
昨日(9日)、東京文化会館小ホールで佐藤卓史のデビュー10周年記念リサイタルがあった。曲目はベートーヴェンの4大ソナタ「悲愴」「ワルトシュタイン」「月光」「熱情」。開演前、文化会館の資料室でブーニンが演奏した同4曲を聴く。これがベートーヴェンかと思えるような流麗な演奏である。それにしても各曲の終楽章は迫力満点。この4曲を一晩で演奏するなんてとんでもないと思った。
佐藤卓史の演奏を聴く。最初の「悲愴」がはじまった途端、ベートーヴェンの響がした、ベートーヴェンと真っ向勝負の演奏である。この分だと「熱情」ではどうなるうだろうとワクワクした。
楽曲の透徹した解釈による佐藤のベートーヴェンは一瞬の揺るぎもなく「熱情」が終わると会場は熱い拍手とブラボーの声に包まれた。
知情意でいうと、ブーニンの演奏は情が勝り、佐藤卓史のベートーヴェンは知、意が勝っているといえよう。いずれにしろ、これからの佐藤卓史は楽しみである。
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