(西宮家の帰り、MOA美術館に寄る”ムア広場”)
(西宮家・別荘のオーディオシステム)
27日、友人の西宮聡彦さんの誘いで、熱海にある西宮家の別荘へうかがう。
この日の午前は、シルバーセンターの掃除のバイトで汗を流したので、午前と午後の行動の格差は相当のものである。
午後1時30分東京発のアクティ乗車。3時過ぎに熱海に到着する。西宮さんと、吉原恵さんの出迎えを受ける。恵さんというと女性のようだが、彼は法律家で、PCオーディオの研究家でもある、そして料理人でもある。(ということがわかってくる・・・)
駅近くで吉原さんが食材を購入。車は急坂を上って別荘へ。
別荘へ着くと、私は客人よろしく、ソファにもたれ、窓外の緑を眺めながら、LPレコードでカバリエ(ソプラノ)のアリア集に耳を傾ける。LPレコードを聴くのは20年ぶりかもしれない。やはり、アナログの音は素晴らしい。CDという便利で中途半端にいい音のCDが登場してこの方、ジックリオーディオの音に耳を傾けたことがなかった。
私が至福のひと時を味わっている時、吉原さんは台所で夕食の準備をし、西宮さんは、風呂や寝室の準備をする。
西宮家は四十四代続く名門。什器、備品が全てが質の高いものばかり、棚の上には銘酒が並んでいる。その銘酒をいただきながら夕食。旅館の家族風呂を思わせる立派な風呂に入れていただき、就寝。二人は私が寝てから、SPレコードの音をPCに取り込む作業に没頭。明け方までかかったという。
熱海からの帰り、日本経済新聞の最終面・文化欄を見たら、偶然であるが、黒崎政男(東京女子大教授)の「オーディオ熱ふたたび」というエッセーが掲載されていた。黒崎さんんもCDがでてから、オーディオを聴かなくなったという、PCオーディオの登場で、昔の巨大なオーディオシステムと向い会うようになったという。