月初めに録画しておいた映画を観た。「最期の忠臣蔵」である。
2時間10分、画面に釘付けになった。その日から2日たったが、まだ余韻が冷めない。
瀬尾孫左衛門を演じた役所広司、瀬尾の親友寺坂吉右衛門を演じた佐藤浩市、大石内蔵助の隠し子、可音(かね)を演じた桜庭ななみ、内蔵助を演じた片岡仁左衛門の姿が瞼から消えない。
それにしても、当時、上司に使えるということは「滅私奉公」だった。身を切るとは、文字通りハラキリ「切腹」だった。その覚悟が武家社会を支え、日本を支えていた。
それと比較すると、今の日本のリーダーはなんと軟弱なことだろう。
野田総理は今までの民主党総理の中では安定感があり、借金大国日本の現状を考えると「消費税増税」について信念を曲げないのは立派だが、その前にやるべき”身を切る改革”は後まわしである。「政治生命」をかける、というこは、この程度なのだ。
その点、橋本大阪市長の言動を聞いていると本当に「命がけ」で戦っている気がする。
刺客にねらわれかねない、言動である。
橋本市長の人気が高いのは、今の日本は「政治生命」ではなく「命」をかけなくてはならないほど重病だと思っている日本人が多いからだと思う。