2011年3月9日水曜日

ギネス並、講師のレポート

            (松本先生から送信されてきたレポート)
 
 英語については全く素質がない小生である。

現役の頃、海外出張というと、現地の駐在員にビジネスはもちろん、食事まで世話してもらった。こんな英語オンチは現在では全く通用しないが、昔は私のような社員がいたのである。当時外人の間では「英語が話せない人の方が偉い人」といった風潮まであった。

 定年後の今では、その英語力がさらに低下。これでは孫にも相手にされない。そこで今月開催された市民講座「熟年英語塾」に通っている。69歳の小生がこれで語学力がつくはずがない。講師には悪いが、目的の半分は老化防止である。

 講師の松本勝先生は奇しくも私と同じ年。現役の頃は日立製作所に勤務され、海外で同社のエレベーターを販売されていたという。

 松本先生から宿題が出された。講座の最終日に全員に英語のスピーチをしてもらうとのこと。私は今手掛けている、父の13回忌記念誌に因んで、祖先といわれる畠山重忠にまつわるエピソードをレポート用紙1枚にまとめ、和英辞典を見ながら迷英文を作って先生に送信した。4~5日して、先生から小生の迷英文についてのレポートが送信されてきた。これを見てビックリ仰天!なんと18頁にわたる長文。「平家物語」「愚管抄」等を参考にして、重忠のエピソードのバックグランドを和文と英文で解説されている。恐れ入るとともに、1頁の生徒のレポートに18頁にもわたって先生が解説されるなどという丁寧さはギネスブックものだと思った。

 テレビをみると、「聴くだけで英語がマスターできる」というコマーシャルを目にするが、松本先生はそんな安易なことで英語はマスターできないという。辞書を引きながら格闘しないと語学力は身に付かないと。そういわれてみると、私は今までそんな格闘をしたことがなかった。私が語学ができないのは、素質ではなく努力が足りなかったせいかもしれない。

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