2025年5月11日日曜日

本屋大賞「カフネ」、売上げ5億円。作者・阿部暁子さん

 書店の店頭に2025年「カフネ」という本が山積みとなっていた。2025年度本屋大賞受賞、売上32万部突破とある。5月の連休に読んでみる気になった。300頁、1日30頁のペースで読み進める。83才の小生にとって、読書は登山と同じである。休みやすみ、フーフーいいながら読み進める。

最愛の夫を失った主人公、薫子が、弟の元恋人せつなの「家事代行サービス」を手伝うというストーリーである。2人とも子供がいない。私から見ると、不幸な女性2人の生様である。せつなが依頼先の要求に合せ、ある時は要求を読み取って、提供する料理のレシピの多様さ、手際の良さに圧倒される。いがみ合っていた2人も「食」を通じて理解を深め寄り添う。読後、知らなかった女の世界を垣間見た気がした。女と男は違う生き物であり、尊敬すべき生き物だということを痛感した。

「本屋大賞」というのは全国の書店の店員さんが選んだ「一番売りたい本」だそうである。32万部売れたということはどういうことだろう。「カフネ」は定価1,870円である。これに32万をかけると、5億円を超える。これは凄い。作者に10%の印税が入るとして、5千万円になる。その他、原稿料が入るのかもしれない。

作者は阿部暁子さんとある。阿部さんとはどんな方だろう。阿部暁子(あべあきこ)1985年、岩手県花巻市出身とある。2003年第18回全国高等學校文芸コンクール小説部門最優秀賞・文部科学大臣奨励賞、2008年に「いつまでも」で第17回ロマン大賞受賞し、コバルト文庫からプロデビューとある。






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