2017年9月21日木曜日

スマホ世代にも見て欲しい、名画「米」

<ご用済みの携帯(左)とスマホ>
 
 15日、2009年から使用していた携帯電話をスマホに切り替えた。スマホといっても、電話もメールもほとんど使用しない私、容量は0,5ギガで契約。それでも、インターネットが見れるのでありがたい。グーグルで「映画・米」と検索すれば、関連情報がズラリとでてくる。小生のブログ「人間浴」も出先で検索できる。
 ところで、8月24日のブログで触れた映画「米」、わが町、牛久図書館にDVDがあったので観た。感動した。感想は「凄い!」の一言。この映画ができたのは1957年(昭和32年)、小生、15才、高校一年生の時である。
 舞台は近隣のかすみがうら市の農漁村。田植えのシーンが凄い!農民達は膝まで、泥田に埋まりながら、田植え、田の草取りを行う。(当時、田植え機などなかった)刈り採った稲から足踏みの脱穀機で米を採る。農作業で使用する縄も足踏みの機械にワラを差し込みナう。
 私は実家が秋田の農家だったので、「米」を見ながら今年100才になる母、亡くなった父、ワカゼ(若衆)メラシ(女衆)達が寝る間を惜しんで働いていた姿を思い出す。稲刈りの時期、昼は田圃にムシロを敷いてホノハママ(ご飯にきな粉を付け、ほおの木の葉っぱで包む)を食べた。
 当時、長男は跡継ぎだからいいものの、次三男は東京に集団就職。霞ケ浦の次三男は自衛隊に入隊する。「米」にでてくる母娘は貧しかった。農家でありながら、自分で食べる米もなく青田刈をする。霞ケ浦の漁でなんとか生き延びるが・・・。そして若者達の切ないロマンス・・・。
 名匠、今井 正監督の画面が凄い。厳しい農作業と農民の生活をリアルに表現。一方、霞ケ浦に帆舟が出航するはシーンは勇壮、収穫を祝う祭りのシーンは躍動!気持ちが昂った。
 先人達の苦労があって、今の日本がある。次世代を担うスマホ世代にも、この名画を観て欲しい。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿