8日、久しぶりにTDK・OBによって組織されている「TDKパソコンクラブ」に参加した。
懇親会の場で、この会を主宰する梅木信治さんが、こう語った。
「太陽は核融合で、輝いています。ただ、これを手に入れて制御するには100年かかると言われております」
私はこの言葉を聞いて目から鱗が落ちる思いだった。
「日本の原子力発電は中曽根康弘が主導したように言われているが、原子力予算の構想はTDK創始者の斎藤憲三や稲葉修が描いたものだった」(2011、7,17朝日新聞)
TDKを創った斎藤憲三は私と同じ秋田県出身。私が秋田工場にいたころ、斎藤憲三が地元に原子力発電を誘致しようと躍起になっていた。当時、斎藤は”ホラ憲”と呼ばれていた。
昨年、原発問題が起きて、原子力を推進しようとした中曽根や斎藤の見識が疑われているようにも見える。ただ、ここで間違ってはいけない。資源の少ない日本の政治家として、”核融合で輝く太陽を手に入れようとした”斎藤や中曽根の発想は当然であり、評価されなくてはならない。
いけないのはそれを実用化する過程での”制御技術についての甘さ”と”利権の核分裂”である。
為政者やマスコミをここを区分して語らなければならない。
斎藤憲三は東京の事務所にいる時も白衣を着て、試験管を握っていた。
利権とは無縁の政治家だった。
(写真はパソコンクラブの例会が行われた”TDK柳橋倶楽部”のコンシェルジェ嬢)
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