2026年2月22日日曜日

宇宙が震え鳴り響く!インバル指揮・マーラー「千人の交響曲」

2月17日、東京都交響楽団第106回定期演奏会にでかけた。
コンサートは午後7時からだったが、その前、午後3時に企業コンサルタントをされている今井繁之さんにお目にかかった。ソニーの大賀典雄氏が副会長時代、ヘリコプター事故を起こし、協力会社の鳥井社長が事故に巻き込まれて死亡したが、今井さんは鳥井社長の部下であり、ヘリコプター事故の惨状を体験された方である。今井さんから直に当時の模様をうかがうことができた。
さて、コンサートであるが、このコンサートは待ちに待ったものだった。
演奏曲目が凄い、マーラー作曲「交響曲第8番」<千人の交響曲>である。マーラーの交響曲作品は古今の作曲家の中でもスケールが大きく、演奏時間が長い。<千人の交響曲>という名称はかつて例がないほどの大規模な声楽をとりいれているところからきている。
当日も新国立劇場合唱団・児童合唱、東京少年少女合唱隊、これに独唱ソプラノ3名、メゾソプラノ2名、テノール、バリトン、バス、各1名が加わるのだから壮観である。
オーケストラの方もハープ4台、パイプオルガン、バンダ(客席後方の管楽器)・・・と多彩。
指揮が、マーラーを振らせたら、現代最高といわれるエリアフ・インバル氏。インバル今年90才。そのインバルが一時間半近いこの大曲を立ったまま休憩なしで振り切った。
マーラーはこの曲を「宇宙が震え鳴り響く様」と表現したというが、東京文化会館の大ホールが爆発しそうな巨大な音響が鳴り響いた。巨大な音だが混濁なく鳴り響いたのは巨匠インバルの指揮のたまものだろう。この曲を聴く機会のない方には、ベートーヴェンの第9の「合唱」部分が90分近く鳴り響いたといえばご理解いただけるのではないだろうか?
東京文化会館はリフォームのために5月で暫く閉館となる。60年にわたる同館の歴史を飾る名演でもあった。白内障の手術に伴い眼鏡をかけたお陰で2年ぶりに演奏家の皆さんの渾身の演奏ぶりを眼に刻むことができたのも収穫だった。

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