2024年10月16日水曜日

憲法は「ウソをつかない」の1行で良い/住井すゑ

 
先週の後半は高密度のスケジュールだった。
10日(木)笠間の常陸国出雲大社へ。宮司と弁護士の打合せに同席する。「先生、この案件、引き受けていただけますか」と宮司。「う~ん、どうするか、組立ててみましょう」と弁護士先生。東京の偉い弁護士を笠間まで呼びつけるのだから宮司はただものでない。
11日(金)TDK本社へ。カセットテープの頂点といわれる「MA-R」(写真・上)を開発した石田俊彦さんの取材である。「ステレオ時代」の澤村編集長がカメラマンを帯同してかけつける。この商品、私が商品企画の責任者だった時代に開発された商品だが、石田さんの部品一個一個に心血を注いだ苦心談を聞き、「採算を度外視しても良いから最高のモノを作ってくれ」と号令だけかけていただけの自分が恥ずかしくなった。
12日(土)音楽グループ、龍ヶ崎ゲヴァントハウスの例会。音楽評論家・金子建志先生の講演会。演目は「生誕200年のブルックナー」。終了後、親睦会。(写真・左)隣の席に座った滝沢さんに「お父さんお元気ですか」と声をかける。滝沢さんのお父さんは、私と同じ昭和17年生まれである。
13日(日)前日、ゲヴァントハウスの例会に参加した弟を「牛久市住井すゑ文学館」に案内する。住井さんは「牛久沼のほとりで」という本の中で、憲法は「ウソをつかない」という1行だけで良い。と書いている。住井さんは平成9年6月16日、95才で旅だった。代表作は「橋のない川」。


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