2024年10月26日土曜日

民謡王国、秋田/首都圏秋田県人連合会70周年

 24日、昼食後、東京へ。今日は浅草で「首都圏秋田県人会連合会創立70周年記念・ふるさと秋田芸能まつり&懇親会」がある。
秋田芸能まつりが行われている浅草公会堂に着いたのは3時近くだった。この芸能まつり、第一部がはじまったのは10:30分である。秋田県出身(首都圏在住)の芸能自慢100名近くが出演。私が聴いたのは第三部の終り近く。秋田とえば民謡である。三味線、尺八、太鼓の伴奏で民謡自慢の方々が次々に登場。(写真・上)秋田おばこ、秋田船方節、秋田長持歌、秋田馬子歌、本荘追分…幼少の頃、聴いた民謡が次々に歌われる。懐かしさで胸が一杯になった。
一番感動したのは「秋田の伝統と文化を学ぶ会」が演じた「西馬音内盆踊り」、深い編み笠、黒い頭巾で顔を隠した、秋田おばこが躍る盆踊りは妖艶である。(写真・左)この盆踊り、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。東京でその片鱗に触れることができたのは幸運だった。
芸能まつりが終了したのは4:20,懇親会がはじまるのは6:00,この間隙を縫って、「東京スカイツリー」に登る。多勢の外人観光客に混じって、展望台から東京の夜景を見る。(写真・右)
懇親会の会場は浅草ビューホテルだった。参加者は70名ほどで、ほとんとが、芸能まつりに参加した方々。その方々の余興を見、聴きながらのお酒を楽しむ。私の隣の席は「新庄節」を歌った矢口さん。「新庄なば、秋田と兄弟だ」「んだすな。一山超えれば山形だ」。矢口さんと来年の再会を約して会場を後にした。

2024年10月16日水曜日

憲法は「ウソをつかない」の1行で良い/住井すゑ

 
先週の後半は高密度のスケジュールだった。
10日(木)笠間の常陸国出雲大社へ。宮司と弁護士の打合せに同席する。「先生、この案件、引き受けていただけますか」と宮司。「う~ん、どうするか、組立ててみましょう」と弁護士先生。東京の偉い弁護士を笠間まで呼びつけるのだから宮司はただものでない。
11日(金)TDK本社へ。カセットテープの頂点といわれる「MA-R」(写真・上)を開発した石田俊彦さんの取材である。「ステレオ時代」の澤村編集長がカメラマンを帯同してかけつける。この商品、私が商品企画の責任者だった時代に開発された商品だが、石田さんの部品一個一個に心血を注いだ苦心談を聞き、「採算を度外視しても良いから最高のモノを作ってくれ」と号令だけかけていただけの自分が恥ずかしくなった。
12日(土)音楽グループ、龍ヶ崎ゲヴァントハウスの例会。音楽評論家・金子建志先生の講演会。演目は「生誕200年のブルックナー」。終了後、親睦会。(写真・左)隣の席に座った滝沢さんに「お父さんお元気ですか」と声をかける。滝沢さんのお父さんは、私と同じ昭和17年生まれである。
13日(日)前日、ゲヴァントハウスの例会に参加した弟を「牛久市住井すゑ文学館」に案内する。住井さんは「牛久沼のほとりで」という本の中で、憲法は「ウソをつかない」という1行だけで良い。と書いている。住井さんは平成9年6月16日、95才で旅だった。代表作は「橋のない川」。


2024年10月9日水曜日

高倉 健、没後10年展「高倉 健に、なる。」

 昨日(8日)は雨だった。でも「TDK社友会パソコンクラブ」の例会があるので東京へ行かなくてはならない。小生パソコンオンチなのに幹事なのである。
当日の朝、読売新聞本社で「高倉健、没後10年展」が開催されている、ということに気がついた。「まだボケてないな」パソコンクラブは昼から。没後10年展は10時から。シメシメである。8:30分出発する。
読売新聞本社は大手町にある。東京駅から徒歩15分。立派なビルである。ビルに入って驚いたのは吹き抜けのロビーに「読売巨人軍リーグ優勝おめでとう」の垂れ幕が下がり、いたる所に、お祝いの花が陳列されていたこと。(写真・下)祝の樽酒もズラリと並んでいた。
エレベーターで三階のホールに着くと、その一画がギャラリーで没後10年展の展示場だった。「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」「南極物語」「鉄道員(ぽっぽや)」「網走番外地シリーズ」「君よ憤怒の河を渉れ」「野生の証明」「動乱」「駅」「あなたへ」「ホタル」・・・。
高倉健は男が惚れるほど格好いい。そして、あの孤独感がたまらない。没後10年展には愛用のサングラスや、グッチの旅行鞄、書き込みの入ったシナリオなどが展示されていたが、撮影禁止。
高倉健の映画は何度でも観たい。観ると、いつも、生きることの味わい深さを感じ、勇気が湧いてくる。(高倉健、2014年11月10日歿。83才)


2024年10月5日土曜日

TDK元社員を公安部が書類送検!電子部品「MEMS(メムス)」とは?

今朝、新聞を広げ、「TDK営業秘密持ち出し」の大きな見出しに、TDK・OBの小生はビックリ!いろいろな思いが頭を過った。
私が勤務していた昭和時代はカセットテープが花形。電子部品部門は松下さん、東芝さん等セットメーカーさんの要求に合った部品を作っていた。従って、警視庁公安部の捜査対象になるような先端技術にはタッチしてなかったように記憶している。
 現在の日本の電子部品業界は世界の最先端を走っている。半導体産業ほど規模は大きくないのでのマスコミにでる機会は少ないが、日本が誇る産業である。
 今回、元TDK社員が退職前に不正に持ち出したのは電子部品「MEMS(メムス)」の開発データだという。MEMSとはMicro Electro Mechanical Systemsの略で、機械要素部品、センサ、アクチェータ(電気信号を物理的運動に変換)、電子回路を一つのシリコン基板、ガラス基板、有機材料の上に微細加工技術によって集積化したデバイスである。
 スマホが小型化、高性能化し、自動車が自動運転となり、ドローンが空中を舞う現代だが、その陰には半導体と並んでMEMSの貢献があり、中国等から大きな注目を浴びている。

写真・上はTDK/MEMS商品の一例。極超小型スマホ用MEMSマイクロホンの内部構造である。サイズ2~3ミリ、厚さ1ミリのマイク(左)と内部構造。音圧が音孔からキャビティに伝わると、振動板が動いてバックプレートの電極との間の静電容量が変わる。これを信号として検出する。