2016年12月1日木曜日

農業政策への怒り・・・未来はあるのか!

 
「TDK歴史みらい館」で私を迎えてくれたロボットのペッパー君と受付の金子さん。
 
 秋田にある「TDK歴史みらい館」で行われた”カセットテープ発売50周年イベント”を終えて帰宅。29日と30日の読売新聞を見て、実家が秋田の農家である私は愕然とした。
 「経済の現場2016」”農業の再生”という記事である。
60ヘクタール近い農業法人の2015の決算書を見ると、主力のコメの売上高は約2、800万、農協から買っている肥料や農薬、農機具の原価償却費、従業員の賃金等は4,500万。経営は国からもらう約2,100万の補助金がないと成り立たないという。さらに驚いたの農水省が行ったコメ生産における日韓比較。10アール当たり生産費は韓国が7万円代なのに、日本は14万円代とある。倍のコストである。そんな窮状なのに全農改革の期限は見送られた。
 民間企業で育った私はこの記事を見て怒りさえ感じた。
 民間企業の場合、期限のつかない改革目標では従業員のやる気が損なわれる。目標は達成されない。農業がここまで窮地にいたったのは、全農の責任であり、補助金をいつまでも続ける政府の責任ではないか・・・。現場で働く実家の為にもシッカリやって欲しい。
 
 TDKはカセットテープをやっていた1980年頃、全社の売上は4,000億、その半分をテープ事業が占めていた。しかし、テープ事業は衰退し、無くなってしまった。現在、そのテープ事業が無くなっても、売上げ1兆円を超える大企業に成長した。民間企業は国の支援などない。自分で長期戦略を考え、みらい図を描き期限を決めて挑戦しなくてはならない。
 
 「TDK歴史みらい館」はロボットのペッパー君が私を迎えてくれた。
 このロボットは同館長、嵯峨さんのこの館、およびTDKの将来に対する”思い”だという。

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