2014年12月3日水曜日

わが畠山家の歴史。子や孫にも伝えたい。

先月22日だったと思う。秋田の実家の兄から電話があった。用件は「畠山重忠の父親の本が出版されたので注文した。」というものだった。私もネットで検索して購入した。今読み終えたばかりである。
 兄は2001年(平成13)「鮎瀬畠山家累代事歴」という資料をまとめた。それによると、私の実家は畠山重忠(しげただ)の末裔であり兄は第32代目になるという。資料によると800年前、坂東武者であった畠山一族(埼玉県深谷市)は滅亡するが、重忠の長男である重保(しげやす)の妻信子は幼子を抱いて、日本海にでて秋田の海岸に辿りつく。その後由利本荘市・鮎瀬に住み着いたというのである。
 畠山重忠の父親、重能(しげよし)の本、「名は惜しめどもー畠山重忠の父」北澤繁樹著(さきたま出版会)を読むと、重忠の長男重保は結婚しなかったとある。これは兄の資料と異なる。ただ、北澤氏は末尾にこう記している。″畠山重忠一族の男たちの行末は、不思議なほど明らかでない。一族の多くが、滅びもせぬのに、姿を消した″とある。今後の検証に注目したい。
 筆者の北澤さんは長野県大町市生まれ、さきたま出版会はさいたま市にある。畠山一族に対する視点が実に暖かい。重能にしろ、重忠にしろ、武勲に優れているだけではなく、人情にも厚い。また、武蔵国の自然描写や当時の武家生活の描写が素晴らしい。当時随一の動力であった馬への愛着溢れた表現も見事である。
 読み終わって、亡くなった父や兄も性格が重能、重忠に共通ているところが感じられ、鮎瀬・畠山家が重能、重忠の子孫であるという実感が沸いてきた。
 わが、牛久・畠山家の子や孫にも伝えていきたい本である。

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