ルイス(左)を破ったジョンソン(右)”写真・陸上競技社”
イタリア語はおろか、英語もできない私が10日間もローマへ行って何をしていたんだろう?あれからもう30年が経過している。自分史「ドリームⅩ」を読み返してみる。
「私の仕事は世界陸連からの情報を基に大会を活用して最大限のPR効果を上げる戦略を練る事、さらに米欧等の現地法人が派遣してくる招待客を迎え入れる体制を整える事」と記している。具体的には次のような対応をした。
①競技場内外でビデオテープのPRをする場合の段取りと費用。
②日本大使館を訪れ、全権大使の西田誠哉氏にお目にかかる。ローマの治安状況と、危機管理についてお話しをうかがう。
③日本交通公社(JTB)・ローマ支店を訪れ、ホテル・レストランの状況を聞く。パーティ会場の選定を依頼。
④電通ISL(世界陸上事業部)と、ゼッケン・看板の露出について確認。TV放送が全世界をカバーするよう要請。
⑤競技場にTDKのバルーンを揚げるよう要請。
⑥世界陸上連盟会長、プリモ・ネビオロ氏に挨拶。
⑦日本テレビ取材クルーに挨拶。
第2回ローマ大会には165ヶ国から1,700名の選手が参加。大会2日目、男子100mでベン・ジョンソンが9秒83の驚異的な世界新記録でカール・ルイスを破ったこともあり、異常な盛り上がりを見せた。
TDKのパーティはヒルトンホテルで開催された。TDKからホスト役として大歳会長ご夫妻が参加。招待客はネビオロ会長他、日・米・欧のTDKのお得意先を含め、500名。日本テレビで特別コメンテーターを務めた長嶋茂雄氏も参加された。
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